どうも、Bindです。
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』プレイした感想です。
なるべく重大なネタバレなしで書いていきます。
1. ゲーム概要
男女9人が「死んだ人間を生き返らせる秘術」を巡って化かし合い、呪い合うホラーミステリーアドベンチャー。
複数の主人公の視点を切り替えながら物語を辿る群像劇です。
- ジャンル: ホラーミステリーADV
- プレイ時間: 全実績解除まで約20時間
- 価格: 1,980円(Steamストアページ)
あらすじ
江戸時代より本所に伝わる「本所七不思議」。
その呪いを受け「呪主(ぬし)」となった者たちが、秘術の行使に必要な「滓魂(さいこん)」を集めるために呪い合う。
騙し合いの先に待つ真実とは──。
2. 本所七不思議(モチーフ)のざっくり解説
作中の題材となっている「本所七不思議」は実在する都市伝説です。
(七不思議と言いつつ怪談が9つあります、いい加減だなあ)
ゲーム内でもまとめられているので知らないままでも楽しめますが、事前知識として知っておくと楽しいと思います。
個人的な超ざっくり要約を置いておきます。
- 置いてけ堀:魚がいっぱい釣れた!けどどこからか「置いていけ」と声がする。めちゃ怖い。
- 送り提灯:少し先に提灯の灯り。近づくと消え、また少し先に現れ、また消える。なんやこれ。
- 送り拍子木:火の用心の拍子木、もう打ってないのにまだ聞こえる……。
- 消えずの行灯:蕎麦屋の行灯、油入れてないのに灯り続けてて変なの!
- 足洗邸:「足を洗え!」ってデカ足が天井を突き破ってくる。しかも毎晩。
- 片葉の葦:好きな女を殺害して堀に捨てた激ヤバ男の話。そこの葦が片方の葉しかつけなくなったとかどうでもよくなるくらい男がヤバい。
- 落葉なき椎:この椎の木、落葉してるの見たことないな。気持ち悪いから引っ越します。
- 馬鹿囃子:夜中どこかで聞こえるが囃子に向かって歩いてきたけど、ここはどこ?
- 津軽の太鼓:普通火の見櫓は板木を使うのに、ここだけなんで太鼓?
個人的には「だからどうした?」みたいな話から、かなりファンタジーなものまで混ざっていて、本所七不思議そのものだけでかなりおもしろいですね。
3. プレイしてみて
ホラーがあまり得意ではないんですよね。
ストアページを見てもわかる通り、見え見えのホラーなので「なぜ手を出したんだ」という話になりますが、評判いいので遊びたいでしょ!
ということで驚かせてくるだろうな、という場面は普通に目をつぶりながら進めていました。
勘はいいほうなんだと思います。
ただ、序盤の恐怖を乗り越えて終盤に向かうにつれ、ミステリー・推理要素が強くなっていきます。
最初だけ歯を食いしばって踏ん張れば大丈夫です。
システム面の快適さ
ストーリーチャートが優秀で、気になる分岐ややり直しがすぐに行えます。
オートセーブも完備されているため、全エンディングや実績回収でストレスを感じることはありませんでした。
なお、ボイスはほぼありません。
4. 印象に残ったポイント
「伝承がどう変化していくか」という視点
ストーリーの面白さはもちろんですが、作中で集まる資料や資料データベースがとても充実していました。
特に印象的だったのが、登場人物の郷土史研究家が見せてくれる「ひとつの歴史的事実が、どんな伝承となりどう残されていくのか?」というアプローチです。
「伝承が伝わる過程で変化している。なら、元の話はどういうものだったのか?」を掘り下げていく視点は、それほど特殊なアプローチでもないような気がしますが、自分の中で抜けていた部分だったので非常に面白く、知的な刺激を受けました。
魅力的なキャラクター
キャラデザがすごく好みでした。個人的にはリヒタとヨーコが大好きです。
リヒタは作中でもハイカラな姿だとされていましたが、時代背景関係なくかなりの奇抜ファッションだろ……、と思っていました。
ただ、本人のキャラとマッチしすぎていてプレイ中は全く違和感がありませんでした。
(まあ後で見返したらやっぱり「探偵がそんな目立つ格好するな」と思いましたがね)
ヨーコは天真爛漫な性格に惹かれました、身近にいると好きになってると思います。
あとシンプルにかわいい。
そのほかにも魅力的なキャラクターばかりです。
群像劇なので視点が移り変わるんですが、各視点とそこに同行するキャラがいずれも魅力的だからこそ、すべてのルートに没入して最後まで楽しむことができたと思います。
5. まとめ
ホラー要素で足踏みしている人がいたら、「そこをなんとか踏ん張ってプレイしてみてほしい!」と強くおすすめしたい名作です。
民俗学に興味がある人にもおすすめ!
むしろ僕はこのゲームきっかけで民俗学に興味を持ちました。
プレイ当時は続編は未定でしたが、2026年2月に『パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語』が発売されました。
今回は墨田区(東京)でしたが、近畿地方が舞台になったら聖地巡礼もしやすくて最高だな、と密かに期待していたところで伊勢です。最高!